娼館の男

踊り子が向かった先

それは

母の元だった


本当に会いたい人のところへ

行くことはできなかった


母は 相変わらず

美しかった


弟妹に会うのは久しぶりな上

家を出た頃とは まるで違う兄の姿に

戸惑い 母の後ろへと隠れてしまうほどだった


踊り子は ひとこと

「明日、清へ行きます。おそらく帰ってくることはありません」


そう言い 家族に別れを告げた


すでに 娼館の女主人の元から

まとまった金と経緯を聞いていたのか

母は さほど 驚くことはなかった



踊り子の中に生まれた

実の父と兄への新たな感情が

さらに大きくなっていく前に


2人のことは

忘れてしまおう





心に誓う

踊り子だった




娼館の男

踊り子は

清の商人が商いを終え

次に清への船に乗るまで

とある場所で身を隠すように言われていた

かつて

商人が 踊り子の母を 清に連れていくことができなかったことを

いつまでも後悔していた

あの時のように

踊り子が いなくなってしまわないように

踊り子は

清へ立つまで 監視され続けていたのだった


高官と息子は


娼館から踊り子が消えた日から

踊り子を探し続けていた

娼館の女主人に

問い詰めても

女主人から 踊り子の居場所を聞くことはできなかった



数日が過ぎ


踊り子が清へと立つ日が近づいてきていた

商人が

踊り子に 最後に会いたい人のところへ

監視人と共に

行くように言われ


踊り子は


最後に会いたい人の元へと向かった




娼館の男

息子は踊り子を

追いきれなかった


その日を境に

踊り子が

娼館から消えた



高官は

踊り子が消えた夜

一人息子を部屋に呼んだ


高官は

息子に

踊り子とのいきさつを聞いた


踊り子との出会い

偶然の再会

心のふれあいなどを

息子は慈しむように父に話した


踊り子の知らぬところで

母親のこと

年の離れた弟妹のこと

踊り子として娼館にいるわけなどを

娼館の女主人から

幾度も足を運んで

聞き出していた


その中で



高官が踊り子の実の父親で

自分とは

兄弟であることに

気づくのだった


なぜに その時に私に言わなかったのだ と

高官は言った


話したところで 何かが変わるのでしょうか

それならそのまま

自分は踊り子を

見守り続けていきたい
そう思ったのです


息子は父にそう言った

だが

その父が

踊り子の母親の告白によって

踊り子の父であることを知ってしまい


それでも 息子は

父親もまた 踊り子と

特別な関わりを持っているということを

そこで初めて知ったのだった




私たちは

踊り子とその家族を守らなければならない


最後に高官は

息子にそう言い

息子は静かに頷いた



その頃


踊り子は


娼館で

女主人から


清の客人であった商人の男から


大金を受け取り


踊り子を

清に連れていくことを承諾した


お前は 商人と共に

清へ行くのだ と

言われていた


踊り子は


清に行こうと


高官と息子の前から

消えてしまおうと思ったのだった




韓流ドラマ風妄想「娼館の男」カテゴリ追加のお知らせ♪

いくつもの妄想小説を

未完成のまま

ほったらかしにしているにも関わらず


こんなん

グンちゃんにやってもらいたいと

ふと

思い付いたのが

お風呂の中で

3分くらいの間に


大筋ができあがっちゃいました


書いてくうちに

妄想が膨らみすぎて

延々と続きそうな悪寒

いや 予感がしますので

カテゴリ増やしちゃいました

このお話も

未完成になるのか?!

グンちゃんに演じてもらえる日を夢見て(笑)

完結できるよう

がんばります


ファイティン


p(^-^)q



娼館の男

しかし

踊り子が

舞い終えるが早いか

その場から立ち去る姿を見て

高官は驚いた

そして


そのあとを追いかける息子の姿が次に目に入り

そのことが高官を混乱させた


妻の方を見ると


その表情から

息子と踊り子の間になにかあるということが

高官の知るところとなった





高官の息子は

踊り子を追った


追いながら

息子もまた

娼館で 初めて踊り子に出会った時のことを思い出していた


男であると知ったのは
ずっとあとのことだった

この世のものとは思えぬ踊り子の美しい舞いの中に

哀しいほどの翳りがあることが

息子の胸を苦しめ続け
やがて それが特別な思いになっていったことを


それは決して


肉親への情愛ではなかったと


踊り子を追いながら

思い直すのだった



踊り子にとって

高官の一人息子が

自分の兄だと知った衝撃は

あまりにも大きかった

しあわせそうな家族の姿を見て


自分と母親との

あまりの違いに


それまで

高官に抱き始めていた

息子として 父を想う感情が


一気に 哀しみへと

さらに

憎しみへと 変わっていくのを感じていた



娼館の男

高官は思い出していた

踊り子の舞いを見ながら

踊り子の母親と出会った時のことを

その 極楽鳥のような優雅な舞いに一目で魅了され

その女の美しさを忘れることができなくなったことを

踊り子はまるで その時の母親の姿そのままだった


高官は そのような席で踊り子の舞いを見ることができるとは思ってもいなかった


そうして また

違う思いで踊り子の舞いを見る

妻と息子がいることなど

高官はわかるはずもなかった



高官の妻もまた

この席で

憎い踊り子の舞いを見ることになるとは想像もしていなかった


思わず息子を見ると

愛しい息子の 踊り子を見るその眼差しが

この上なく優しいことに

さらに憎悪を燃え上がらせるのだった




娼館の男

ある日

踊り子が

清の客人をもてなす宴で舞いを披露することになった


踊り子の評判を聞いて選ばれたのだった

美しい踊り子は

化粧をし

綺麗な衣装に身を包み

女にしか見えなかった

しなやかに踊る姿は

そこにいる全ての人を魅了した


踊り子の舞いをたいそう気に入った客人に促され


踊り子は客人の側まで行き


その隣にいる

高官 夫人

そして

息子と思われる青年を見て

息が止まった


そこには

父と

愛する男がいたのだ

客人は

高官に言った

「私は昔、この踊り子のように優雅に踊る女を知っている。あまりに美しいので、清に連れ帰りたいほどだったが、ある時から、その女は忽然と消えてしまったのだ」


その女は


当時 娼館で踊り子として人気のあった

踊り子の母 奴卑であった

娼館で踊る美しい女を
売られた娼館から自分の屋敷の奴卑としたのが

高官なのだった


踊り子の美しい舞いは
母から受け継いだものだったのだ



動揺を隠しながら

踊り子は最後まで踊り

踊り終えると その場から飛び出してしまった


踊り子は

自分が

自分の愛する男の弟だと

知った



娼館の男

高官の一人息子は

自分がかける踊り子への愛情は

肉親だからだったのだと解釈した


だが 踊り子はまだその事実を知らず

息子と会うたびに想いを募らせていった


踊り子の母は 高官に踊り子が高官の息子であると告げることができただけでよかった

母は高官を慕っていたのだ

だが 子を身ごもったことで 屋敷にはいられないと思い逃げた

逃げた奴卑は 見つけられれば殺されることになっていた

行くあてのなかった奴卑は 死ぬしかなかったのだ

助けてくれた男は優しく

奴卑は貧しくてもしあわせに暮らしていた

子供も後に2人できた


ある時 男は 川で溺れて死んだのだった

それは不慮の事故だと奴卑は思っていた


踊り子は

美しく成長していった
男が亡くなったあと
まだ少年だったが稼ぐためにあらゆる仕事をした

ある時 金になると知り 娼館で下働きをすることにして ある娼館を訪れた

そこの女主人は

踊り子の美貌に目をつけ

下働きをさせながら
踊り子へと育てていった


娼館で踊り子として働くようになって

その踊り子は瞬く間に人気者となっていった

そうして 高官と運命の出会いをしたのだった



娼館の男

高官の妻に言われ 踊り子をつけてきた家臣は

4人の姿を目撃したが

実は 彼が 高官の命令で奴卑である踊り子の母の夫を殺した張本人であり

彼もまた

踊り子の母に密かな好意を持ち続けていたのだ


すべての事実を知っているのはその男だけであり

男は恐ろしい計画を企てるのだった




高官は思っていた

踊り子への感情がある種の愛情に変化してきたのは

関わりを続けていくうちに それは紛れもなく自分の血を分けた息子であったからなのではないだろうか と

踊り子との関係は 娼館で踊り子の舞いを見て その後は酒の酌をしてもらいながら他愛のない会話で寛ぐ と言うものだった


踊り子もまた 同じ感情だった

身分違いとは言え 自分には高尚な身分の父親が生きていて また 今の関係に居心地のよさを感じ始めていたところだったのだ


お互い 相手を父と子と知りながら それを言わずに今の関係が続けば と思うのだったが…



娼館の男

息子を想う気持ちは
踊り子の母も同じだった

ある時から 高額すぎるお金を持ち帰る息子を不審に思った母は

息子が高官と一緒にいるところを目撃し

息を飲んだ

高官がひとりでいるところへ

踊り子の母が現れた

母は

高官がなにひとつ知らなかった事実を突きつけるのだった



高官の妻は

踊り子を襲わせた

だが 踊り子をまた密かに想い続けていた息子が危機を救う

2人の心は どんどんと近づいていく


2人でいることが多くなったある夜


2人で一緒に

高官と踊り子の母がいるところを目撃し

同時に激しく驚く


そこで2人は さらに驚愕の事実を知ることになる


娼館の踊り子は

あなたの息子だと


高官の息子は

踊り子が自分の弟だと知る


だが 踊り子にはまだ わからない


踊り子が想いを寄せる男が高官の一人息子だと知るのは

まだ先のこと…


だが


そこにいる4人の姿をまた

踊り子をつけていた

高官の家臣が見ているのだった



この先どうなるの〜?!


なんちゃって



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